かつてテレビの感想は、翌日の学校や職場で交わされる狭い範囲の雑談に過ぎなかった。しかし、今やスマートフォン一つで日本中の「不満」と繋がることができる。誰かが「今週の展開、ちょっと退屈じゃない?」と呟けば、瞬く間に同調する声が集まり、雪だるま式に批判が膨れ上がる構造だ。
この現象は、単なる愚痴の範疇を超えている。ネットユーザーたちは、共通の「敵」や「突っ込みどころ」を見つけることで、奇妙な一体感を得ているのだ。結果として、ネガティブな評価ほど拡散されやすく、アルゴリズムもそれを後押しする。こうして作られた空気感が、ランキングという目に見える形となって固定化されていく。