広島の居酒屋文化を支える最大の柱は、豊かな瀬戸内海がもたらす新鮮な海鮮と、酒処・広島が誇る吟醸酒の数々だ。広島港から毎日直送される新鮮な牡蠣は、生はもちろん、香ばしい焼き牡蠣や濃厚なバター炒めで楽しむのが鉄板である。小ぶりながら旨味が凝縮された小イワシの刺身や、カリッと揚げた穴子の天ぷらは、地元の銘酒と合わせることでその真価を発揮する。
竹原や西条、呉といった県内有数の酒蔵から届く「広島地酒」は、芳醇で柔らかい口当たりが特徴だ。米の旨味がしっかり感じられる純米酒を、キンキンに冷やしたグラスや伝統の酒器でいただく贅沢。常連客は、その日の仕入れに合わせた日替わりの小鉢をつまみながら、お気に入りの地酒をじっくり堪能する。雑踏から少し離れた静かな路地裏に佇む隠れ家的な居酒屋には、大人の贅沢な夜が広がっている。