「保護用だと知っていても、注ぎやすそうだからそのまま使いたい」と考える方もいるかもしれません。しかし、茶器メーカーや衛生の専門家が外すよう強く呼びかける最大の理由は、深刻な衛生リスクにあります。
急須の口ゴムを装着したまま熱湯を注ぎ続けると、陶器とゴムのわずかな隙間に茶汁や茶殻の微粒子が入り込みます。ゴムの内側は通気性が著しく悪いため、洗浄後もしっかり乾燥することがありません。その結果、目に見えない隙間で黒カビや雑菌が爆発的に繁殖してしまうのです。
さらに、多くの保護用ビニールチューブは耐熱仕様になっておらず、熱湯を注ぐことで材質が劣化・硬化し、隙間がますます広がって汚れを溜め込みやすくなります。「お茶を淹れるたびにカビの隙間を通したお湯を飲んでいた」という事態を避けるためにも、つけっぱなしは絶対に避けるべきです。