彼らの関係を象徴するのが、長渕が主宰する過酷なトレーニング、通称「長渕道場」への冨永の参加だ。単なるフィットネスの域を遥かに超えたそのメニューは、早朝からの走り込み、ウエイトトレーニング、そして精神を研ぎ澄ますための対話など、まさに格闘家さながらの内容だったという。
周囲からは「なぜそこまでするのか」という疑問の声も上がった。しかし、冨永にとってこの厳しい鍛錬は、モデルとしての「軸」を再構築するために不可欠なプロセスだった。長渕の厳しい指導のもとで肉体を極限まで追い込むことにより、彼女は単に着飾るだけの存在から、自らの肉体そのものをアートとして表現する唯一無二の存在へと脱皮を遂げたのである。