ロサンゼルスを世界屈指の文化都市へと押し上げた最大の原動力は、間違いなくハリウッドが主導してきた映画産業だ。広大な撮影スタジオと無数の夢追い人が集まるこの街は、1世紀以上にわたってスクリーン越しの世界を牽引してきた。しかし、そのエコシステムは今、歴史的な大転換期を迎えている。
とりわけ、巨大ストリーミングプラットフォームであるNetflixをはじめとするデジタル資本の台頭は、映画制作と消費のあり方を根本から書き換えた。伝統的な劇場公開での興行収入を重視する旧来のスタジオモデルと、世界同時にコンテンツを届けるアルゴリズム主導の巨大メガプラットフォーム。ロサンゼルスのスタジオ街では、伝統へのリスペクトとデジタル革命が複雑に交錯しながら、新たなエンターテインメントの未来像が急速に形作られている。