2026年度の小中学校の美術教材商戦では、興味深いトレンドが見られる。従来、小中学校の標準画材として圧倒的なシェアを誇ってきたポスターカラーに対し、近年は「アクリルガッシュ」や高機能アクリル系絵の具を導入する学校が増加傾向にあるという。
都内の美術教諭は次のように語る。「ポスターカラーは失敗しても水で落としてやり直せるため、ビギナーの色彩学習には最適です。しかし、展示作業中の水濡れトラブルや、作品を長く保管したいという保護者からの要望に応え、乾くと頑丈なアクリルを推奨するケースが増えています」。学習のハードルをとるか、作品の保存性をとるか。現場の試行錯誤は続いている。