民法752条において「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と規定されている通り、結婚は法的な義務と責任を伴う共同生活体である。恋愛の熱情が落ち着いた後に直面する結婚生活の現実と後悔の理由について、SNSや知恵袋、取材現場から聞こえるリアルな本音を検証しなければならない。
内閣府や各種調査機関の生活満足度リサーチによれば、既婚者の約3人に1人が「結婚生活において何らかの後悔や強い不満を感じた経験がある」と回答している。その主たる要因は、以下の3点に集約される。
第一に、「名もなき家事」を含む負担の偏りである。料理や掃除といった目に見えるタスクだけでなく、トイレットペーパーの補充、ゴミ袋のセット、食材の賞味期限管理といった細かな日常業務が一方に偏ることで、静かな怨嗟が蓄積していく。「共働きで収入が同等であるにもかかわらず、自分ばかりが家庭内労働を背負っている」という不公平感は、夫婦関係を確実に侵食する。
第二に、「金銭に対する価値観の乖離」である。独身時代のように自由に使える小遣いの制限、配偶者の無計画な趣味への出費、親族への仕送りや冠婚葬祭費用の負担など、金銭の使途に関する摩擦は離婚原因の上位に常にランクインする。
第三に、「義実家との付き合いにおける境界線の崩壊」である。パートナーが親離れできておらず、夫婦喧嘩や子育ての方針に義父母を介入させたり、週末の過度な実家訪問を強要されたりすることで、精神的に追い詰められるケースが後を絶たない。