学校では目立たない存在、あるいは誰もが認める優秀な生徒。そうした「良い子」ほど、ネット上で危険な行動に走りやすい傾向があると少年心理の専門家は指摘する。子どもたちにとって、スマートフォンは単なる連絡ツールではない。現実の抑圧やストレスから解放される唯一の聖域であり、同時に全く別のパーソナリティを演じるための舞台なのだ。
2026年現在の青少年意識調査によると、中高生の約7割が保護者に見せない非公開のアカウント(裏アカウント)を所持していると回答した。そこでは日常の不満や鬱屈した感情が交錯し、時には過激なグループチャットへの参加や、軽い小遣い稼ぎのつもりで始めた危険なバイトへの入口となっている。「親に見せる顔」と「ネット上の顔」。この二重構造が深まるほど、家庭内での親の観察眼は無力化していく。