過ちを犯した人間を断罪することは容易い。しかし、彼らが辿った破滅の軌跡と、その果てに絞り出された表現に耳を澄ませることは、私たちが生きる社会の歪みを直視することと同義である。籠池氏が詠んだ句が持つ奇妙な説得力は、彼一人の特異性によるものではなく、権力の魔性に魅入られた人間の普遍的な脆さを突いているからだ。
時代が移り変わり、事件の記憶がどれほど風化しようとも、定型詩に閉じ込められた熱情は色褪せない。それは、一人の人間が国家という怪物と激突し、粉砕された痕跡そのものである。五七五の調べの向こう側に広がる闇の深さを知るとき、私たちは自らの足元にある社会の危うさを改めて思い知らされる。 (出典: 籠 池 泰典 俳句(Yahoo!ニュース))
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