細木氏が京都の邸宅を構えた場所は、観光名所として名高い渡月橋から北へ少し離れた、京都市右京区嵯峨野の閑静なエリアです。周囲には由緒ある寺院や竹林が点在し、京都特有の歴史的風土保存地区にも指定される極めて格式の高い住宅・景観地域に位置します。
敷地面積は数百坪に及び、道路側からは中の様子を容易に窺い知ることができないほど高い塀が張り巡らされています。テレビ番組等で公開された内部は、樹齢数百年の銘木を用いた数寄屋建築、巨大な一枚板のテーブル、豪華絢爛な仏壇、そして京都の名工が手掛けた池泉回遊式庭園など、規格外の贅を尽くした空間でした。
当時メディアで盛んに報じられた「総工費70億円」という金額について、建築業界の専門家や不動産関係者の分析を交えて検証した比較データが以下の通りです。
報道各社の取材データを総合すると、単に居住用の建物を建てただけでなく、細木氏が心血を注いだ自身の寺院建立(仏殿・供養施設)や、近隣に構えていた嵐山別邸の取得・改修費、さらには日本全国から集めた巨石や名木、国宝級の仏像や調度品の代金までを含め、総額として「70億円規模」と喧伝されたのが実態です。