Q1:グローバル・ファイヤーパワー(GFP)の算定基準に核兵器は含まれるのか?
A1:直接的な保有弾頭数はスコアの加算要素に含まれていません。GFPは原則として「通常兵力による戦闘能力」の比較を目的としています。ただし、公式・非公式の核保有国に対しては、アルゴリズム内で一定のボーナス係数や戦略的要素としての補正が間接的に適用されています。核兵器の実数や配備状況については、SIPRI(ストックホルム国際平和研究所)や米科学者連盟(FAS)が公表するデータを併せて確認する必要があります。
Q2:日本の防衛費がGDP比2%になると、自衛隊の順位はさらに上がるのか?
A2:予算額の増加によって財務項目のスコアは上昇しますが、劇的な順位上昇に直結するとは限りません。自衛隊の順位を制約している最大の要因は、少子化に伴う現役兵力・予備役の規模縮小と、憲法上の制約による外征用兵器(戦略爆撃機や原子力潜水艦など)の不保持です。防衛費増額の多くは既存装備の近代化、弾薬備蓄、基地の抗堪性強化、隊員の処遇改善に充てられるため、兵器保有数などの「目に見える指標」が激増するわけではないからです。
Q3:台湾有事が発生した場合、ランキングの差だけで勝敗は決まるのか?
A3:決して決まりません。台湾海峡を挟んだ軍事作戦は、史上最も困難とされる「着上陸作戦」を伴うため、防衛側に極めて有利な地理的特性があります。また、有事の勝敗は軍事力ランキングの数値以上に、米軍の介入速度、台湾市民の防衛意志、日本による補給拠点の提供能力、国際社会による対中経済制裁の実効性など、複合的な政治・外交・経済要因によって左右されます。