東京都教育委員会が指定する「進学指導重点校」7校(日比谷、西、国立、戸山、青山、八王子東、立川)の存在感は、私立無償化の波に晒されながらも揺らいでいません。とりわけ日比谷高校と西高校の偏差値推移は、過去10年間にわたり常に偏差値70〜73の高水準で安定しており、公立高校復権の象徴であり続けています。
進学指導重点校における最大の強みは、自校作成問題による高度な選抜と、国公立大学への圧倒的な進学実績です。教育委員会発表資料および各校の進路データによると、日比谷高校の東京大学合格者数はコンスタントに50〜60名規模を記録し、西高校や国立高校も京都大学や一橋大学、東京工業大学(現・東京科学大学)へ多数の現役合格者を輩出しています。
特筆すべきは、戸山高校の国公立医学部・理数系シフトや、青山高校の圧倒的な学校行事熱と難関私大・国公立合格実績の両立です。都立高校の現場取材では、現役教員から「日比谷や西を志望する生徒は、私立の特待生合格を蹴ってでも入学してくる。探究活動や部活動を諦めずに難関大を目指すカルチャーは、予備校化した一部私立進学校にはない魅力だ」という声が聞かれます。
ただし、合格に向けた2026年最新の都立高校合格ボーダーラインは厳格化の一途をたどっています。自校作成問題の難度が高止まりする中、内申点(調査書点)で満点近く(換算内申60以上)を確保した上で、当日点において7割以上の得点率を叩き出す総合力が求められます。