年齢差にして実に62歳。生きてきた時代も価値観も違うふたりを強固に結びつけた最大の共通項、それこそが国民的ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」への凄まじい愛だ。
スクウェア・エニックスが誇る同シリーズに対し、淡路恵子は芸能界きてのガチゲーマーとして知られていた。レベル上げを怠らず、徹夜でコントローラーを握り締めるほどの熱量を持つ彼女にとって、ゲームは単なる気晴らしではなく人生の一部だった。そして栗原類もまた、深遠なゲームの世界観を愛するディープなプレイヤーの一人だったのだ。
トーク番組の枠を超え、ドラクエのパーティ編成や呪文の使いどころ、シリーズへの愛を熱弁し合うふたりの姿に、世代の壁は存在しなかった。62歳という歳の差を瞬時に消し去り、対等な「同志」として背中を預け合う姿は、ゲームというカルチャーが持つの可能性を証明していた。