ふたりの接点が生まれたのは、今から四半世紀近く前にさかのぼる2001年。女性ファッション誌『an・an』の誌面企画だった。当時、高校を卒業したばかりの吹石一恵をモデルに、カメラマンとしてレンズを向けたのが福山雅治である。
十代半ばでデビューし、清純派女優として着実にキャリアを積んでいた吹石。一方、福山はすでにシンガーソングライターとしてヒット曲を連発し、俳優としても頂点に君臨していた。互いに第一線で活躍しながらも、住む世界が少し異なっていたふたりの距離が、たった一本のレンズを通じて縮まった瞬間だった。