SNSで爆発的な拡散を見せるトラウマ作の代表格といえば、藤本タツキの存在を抜きには語れない。『チェンソーマン』や数々の衝撃的な読み切り作品で魅せる予想不能の展開は、「少年ジャンプ+」のサーバーを何度も重くさせてきた。キャラクターの突発的な死や、日常が脆く崩壊する瞬間の描き方は、タイムラインを悲鳴と考察で埋め尽くすほどのインパクトを誇る。
また、昭和から平成初期の漫画誌を彩りながらも、あまりの内容の過激さや権利関係で絶版となり「隠れた名作」と化した幻のトラウマ作品も存在する。オークションや古書店で高値で取引されるこれらの作品は、現代のコンプライアンスの枠組みでは決して描けないような狂気とエネルギーに溢れており、マニアの間で密かに語り継がれてきた。
さらに、アニメ化や実写化などのメディア化に際して大きな物議を醸した問題作も数多い。原作の残酷描写をどこまで映像化するのかという議論は絶えず、地上波放送時の大幅な修正や配信限定への変更など、表現の限界をめぐる摩擦は後を絶たない。閲覧注意とされる理由は単なるグロテスクさではなく、登場人物が辿るあまりに不条理な運命と、読者の価値観を揺さぶる衝撃の展開にあるのだ。