一護の成長の軌跡を振り返るうえで欠かせないのが、内なる虚の力と対峙し続けた死闘の歴史です。尸魂界(ソウル・ササエティ)篇で習得した天鎖斬月に始まり、仮面の軍勢(ヴァイザード)との修行で手に入れた一護の虚化(ホロウ化)形態は、霊圧と身体能力を劇的に引き上げる切り札として機能しました。ウルキオラ戦で見せた完全虚化(暴走形態)では、圧倒的な破壊力と再生能力で相手を圧倒しています。
そして破面篇のクライマックスで繰り出されたのが黒崎一護の「最後の月牙天衝」です。斬月と対話し、死神の力をすべて失う代償として自身が月牙そのものとなる究極奥義。この姿で放たれた一護の無月の能力は、崩玉と融合して異次元の存在へと昇華していた藍染惣右介の霊圧すら完全に置き去りにし、一刀のもとに両断する規格外の威力を誇りました。