警察庁主導による「特定抗争指定暴力団」への指定は、組織の息の根を止めるかのような強い威力を発揮している。警戒区域内での5人以上での集まりや、事務所の使用禁止、対立幹部への接近禁止など、法的な縛りはかつてないほど強固だ。
わずかな違反でも即座に逮捕される環境下で、組員たちの行動範囲は著しく狭められた。かつてのように街を闊歩し、威圧感を与える光景は姿を消した。だが、締め付けが厳しくなればなるほど、組織は地下へと潜る。連絡手段は暗号化アプリへ移行し、面会は極秘裏に行われる。警察当局との攻防は、表通りの力勝負から、サイバー空間や水面下の心理戦へと完全に移行しているのだ。