このポストを取り巻く金銭事情は極めて不透明だ。結論から言えば、その報酬はピンからキリまである。一部の著名人やノーベル賞級の研究者の場合、1回の講義で数十万円、あるいは年間で数百万円の顧問料に近い報酬が支払われる。しかし、これは例外中の例外だ。
実際には「無給」に近いケースも珍しくない。交通費とわずかな謝礼のみで引き受ける実務家が多いのはなぜか。それは、大学の肩書が彼らの本業において強力な「社会的信用」になるからだ。名刺に「〇〇大学客員教授」と書けるメリットは、金銭的報酬を遥かに凌駕する価値を持つ。