作中で酒を飲みながらナイター中継を眺める姿でおなじみの父・さくらヒロシ。実際の父親もまた、どこか捉えどころのないマイペースな空気感を纏った人物だった。実家は静岡市清水区で八百屋を営んでおり、父親は商売人としての顔を持ちながらも、家では自由奔放な立ち振る舞いを崩さなかったという。
アニメのように呑気な軽口を叩くだけでなく、現実の父親は一風変わったこだわりや独特の行動で家族を振り回すことも少なくなかった。幼少期からこの父親の予測不能な言動を間近で見続けてきた体験が、作者の鋭い人間観察眼と独特の笑いのセンスを磨き上げた。