キャベツ確認中というコンビが全国区の知名度を獲得した最大の原動力は、徹底してディテールにこだわったキャラクター漫才でした。中でも『北斗の拳』に登場する名前のない悪党、いわゆる北斗の拳 ザコキャラを完全再現したコントは演芸界に鮮烈なインパクトを残しました。
肩パッドの棘付きアーマーにモヒカン頭という異様な出で立ちで現れ、「ヒャッハー!」「汚物は消毒だぁ~!」と叫びながら繰り出される不条理なボケは、原作ファンのみならず当時の深夜番組視聴者を爆笑の渦に巻き込みました。漫画の記号的キャラクターをリアルの漫才空間に落とし込む構成力は、吉本興業の若手の中でも群を抜いていました。
一方、しまぞう初日の名を世に知らしめたのが、プロテニスプレイヤー錦織圭のものまねです。『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気企画『博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜』への出演を契機に、ユニクロのウェアに身を包み、エアKのフォームや試合後のインタビューの息遣いまで再現する芸で一躍脚光を浴びました。
二人に共通していたのは、「一発屋」で終わらせないための観察眼と、対象への深いリスペクトに基づくパロディ精神でした。この基礎体力の高さが、その後のソロ活動での躍進へと繋がっていきます。