気象庁が最も懸念しているのが、短時間で局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の発生だ。台風が運ぶ膨大な暖湿流が山地に衝突し、連続的に激しい雨雲が発生するメカニズムが形成されつつある。1時間あたり80ミリを超える猛烈な雨が数時間にわたって降り続く恐れがある。
あわせて軽視できないのが、大潮の時期と重なる満潮時の「高潮被害」だ。強風による吹き寄せ効果と気圧低下による吸い上げ効果が重なり、沿岸部や河口付近の低地では海水が一気に防波堤を越えて浸水する危険が高まっている。地下施設や海沿いの居住エリアでは、早急な垂直避難の準備が命運を分ける。