今大会のトーナメント表は、序盤から波乱の連続となった。シード勢が順当に勝ち上がるかと思われた男子シングルスでは、ノーシードから快進撃を続けたダークホースが躍進。決勝トーナメント準決勝では、フルセットのデュースにまでもつれ込む大激戦が繰り広げられた。
勝敗の分水嶺となったのは、最終第3ゲームの19-19という極限状態で見せたクロスカットだった。相手の重心を完全に崩すミリ単位のコントロールショットがサイドライン際へ吸い込まれる。緊迫した場面でも守りに入らず、リスクを冒してライン際を射抜くメンタルの強さ。これこそが今大会の頂点を掴み取った決定打となった。
女子ダブルスにおいても、低空戦のスピード勝負で主導権を握り続けたペアが頂点に立った。フロントコートでの積極的なプッシュと、ノーロブ展開からの素早いローテーション。現代バドミントンに求められるハイスピードな攻防が中学生年代まで完全に浸透している事実を、鮮烈な試合結果が物語っている。