現在、モン族の文化発信地として世界中から旅行者が集まる二大拠点が、ベトナム北部の高原都市サパと、タイ北部の古都チェンマイです。
ベトナムサパモン族の現在は、伝統の継承とツーリズムが絶妙に融合した進化を遂げています。棚田が広がるカットカット村やタフィン村では、民族衣装のレンタル体験や刺繍ワークショップが人気を博しており、現地の若い世代が英語やSNSを駆使して自国の文化を発信する姿が日常的な光景となりました。
一方、タイチェンマイのモン族市場(通称モン族マーケット/Kad Mong)は、東南アジア随一のテキスタイル集積地として活況を呈しています。ワロロット市場の裏手に位置する細い路地には、山岳地帯から運ばれた色とりどりの布やパーツが所狭しと並び、世界各国のバイヤーやクリエイターが買い付けに訪れるホットスポットとなっています。