現在でも形を変えて現れるニセ医療や不透明なウェルネスビジネス。血液を体外に取り出して戻すという行為自体、細菌感染や空気塞栓、溶血反応といった重大な医療事故のリスクを本質的に孕んでいる。一時的なプラセボ効果や、血管拡張による気休めの爽快感の代償として払うには、そのリスクはあまりに高すぎる。
真に効果がある治療法であれば、厳格な二重盲検試験を経て標準医療として保険適用されるはずだ。自由診療という枠組みのすべてを否定するわけではないが、「デトックス」「免疫力向上」「細胞の若返り」といった耳触りの良い曖昧な言葉で高額請求を行う施術には、常に健全な懐疑心を持つことが求められる。