テレビ番組の降板、レギュラー契約の即時解除、広告スポンサーからの損害賠償請求。騒動勃発の直後から、小森純の元には現実離れした請求書の山が届き始めた。当時の関係者によると、CMや広告の違約金は総額で億単位に膨れ上がったという。彼女は逃げなかった。所属事務所と協議を重ね、発生した負債と賠償責任を個人として背負い込む道を選んだ。
生活は一変した。稼ぎ出した貯蓄は一瞬で消え去り、高級マンションを引き払い、身の回りのブランド品や私物を換金して返済資金に充てた。連日自宅を取り囲む報道陣、鳴り止まない非難の電話。心身ともに極限まで追い詰められる中、彼女を支えたのは家族の存在と、「自分が犯した過ちは自分で清算する」という意地だけだった。
謝罪番組での生放送出演後、彼女は芸能界の表舞台から完全に姿を消した。テレビカメラが去った後に残されたのは、巨額の負債と、世間から貼られた「詐欺の片棒」という重いレッテルだけだった。