若年層のファン拡大に一役買っているのが、公式および公認の「切り抜き動画」だ。9イニングの試合をじっくり観る時間がないZ世代にとって、要点だけをまとめたショート動画は格好のコンテンツとなっている。
逆転サヨナラ本塁打の瞬間、三塁手の超ファインプレー、アルプススタンドの一体感あふれる魔曲演奏——。わずか10秒から15秒の縦型動画がソーシャルメディア上でバズを生み、それが本編のライブ配信へと誘導される好循環が生まれている。
著作権管理の厳格化が進む一方で、主催者側は若年層へのリーチを重視し、一定のルール下での二次創作やショート動画の拡散を容認する姿勢に転換した。時代に即したプロモーション戦略が、高校野球という伝統コンテンツの鮮度を保ち続けている。