鶏胸肉を茹でた後の煮汁には、鶏肉由来のイノシン酸などの旨味成分や水溶性ビタミン、微量のアミノ酸が豊富に溶け出しています。これを捨ててしまうのは調理工学的にもコスト面でも大きな損失です。
茹で汁を活用した最も手軽で満足度の高い一品が「中華風たまごスープ」です。煮汁をザルで濾して濁りや余分なアクを取り除き、鍋に戻して火にかけます。鶏ガラスープの素小さじ1、醤油小さじ1、塩・白コショウ少々で味を調え、沸騰したところに水溶き片栗粉で軽くとろみをつけます。最後に溶き卵を回し入れ、ごま油を数滴垂らすだけで、専門店レベルの奥深いスープが数分で完成します。
また、茹で汁を炊飯器の水加減に使い、刻んだ生姜と研いだお米と一緒に炊き上げれば、香り高いカオマンガイ風チキンライスのベースとしても重宝します。