実行委員会を最も苦しめているのが、安全対策費の急増だ。数年前と比較して、大規模イベントにおける警備人員の確保費用は1.5倍から2倍近くまで跳ね上がっている。人手不足が叫ばれる警備業界において、数万人〜数十万人規模の人出をコントロールするための警備員を一日で集めるコストは膨大だ。
「かつてのような規模で実施しようとすれば、警備費用だけで予算の過半数が吹き飛ぶ」。ある地元のイベント関係者はため息をつく。万が一の雑踏事故を防ぐための安全基準は年々厳格化しており、警備員の増員だけでなく、監視カメラの増設や防犯カメラ映像をAI解析するシステムの導入など、ハード・ソフト両面での出費が重くのしかかっている。