すでにハンバーグを食べてしまい、みぞおちの苦しさや胸焼けに苦しんでいる場合、どのような行動をとるべきでしょうか。家庭や職場で直ちに実践できる胃もたれ即効治し方と適切な医薬品の選択肢をまとめました。
まず取るべき最も安全な姿勢は、右半身を下にして横たわる「右側臥位(右向き寝)」です。人間の胃はアルファベットの「C」の字のように湾曲しており、出口である十二指腸(幽門)は体の右側に位置しています。右側を下にすることで重力を利用して内容物をスムーズに十二指腸へ促すことができ、胃の停滞感を軽減できます。
反対に、左側を下にして寝たり、食後すぐに完全に仰向けで倒れ込んだりすることは厳禁です。胃酸が食道へ逆流し、激しい胸焼けや嘔吐反射を招きます。また、腹部をベルトやボタンで締め付けている場合は即座に緩め、腹圧を下げてください。
水分補給においては、消化を助ける飲み物の選別が重要です。冷蔵庫から出した冷水は胃痙攣を招くため避け、体温に近い38〜40度程度の「白湯」を少しずつ口に含んでください。白湯は胃壁の血流を回復させ、停滞した油分を洗い流すサポートをします。また、ペパーミントティーは消化管の緊張を和らげ、カモミールティーは胃粘膜の炎症を鎮める作用を持ちます。ただし、炭酸水やカフェイン濃度の高いコーヒー、緑茶は胃酸分泌を煽るため逆効果です。
薬局やドラッグストアで手に入る胃もたれに効く市販胃薬を活用する場合、自身の症状に合致した主成分を見極めて選択してください。
- 脂っこい食事で胃が重い・動かない場合:「リパーゼ」「パンクレアチン」などの消化酵素や、「ケイヒ」「コウボク」といった健胃生薬が配合された胃腸薬(太田胃散、第一三共胃腸薬など)が最適です。低下した消化機能をダイレクトに補助します。
- 酸っぱい液体が上がる・胸が焼ける場合:制酸剤(制酸マグネシウム等)や、過剰な胃酸分泌を根本からブロックする「H2ブロッカー」(ファモチジン配合のガスター10など)が即効性を発揮します。