今日では想像もつかないような過激な描写が許容されていたのが、1970年代から1990年代にかけての昭和バラエティ過激シーンや平成初期の深夜帯です。当時、お茶の間を賑わせたテレビお色気番組では、一般素人やアイドルが参加する脱衣ゲームや過激なドッキリ企画が平然とゴールデンタイムやプライムタイムに編成されていました。
こうした番組制作の潮目が大きく変わった契機が、放送倫理の厳罰化と深夜番組規制の歴史です。1990年代後半から2000年代にかけて、視聴者からの抗議件数が急増。2003年のBPO(放送倫理・番組向上機構)発足以降、青少年に与える影響や人権侵害を理由としたBPO審議の経緯が厳格化の一途を辿りました。
特に、生中継における意図的なお色気ハプニング演出に対しては、倫理委員会から「放送倫理基本規程に抵触する重大な放送事故」としての意見書が相次いで提出されました。視聴率至上主義に支えられていたテレビ各局は、スポンサー企業のコンプライアンス重視姿勢(いわゆるESG経営やジェンダー平等への配慮)への転換を受け、過激なセクシー演出の完全撤退を余儀なくされたのです。