ジャクソンリース回路の基本と実践!小児麻酔から流量計算まで徹底解説

ジャクソンリース回路の基本と実践!小児麻酔から流量計算まで徹底解説

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ジャクソンリース回路を扱う上で、最も事故につながりやすいのが新鮮ガス流量(FGF: Fresh Gas Flow)の不足によるCO2再呼吸(高炭酸ガス血症)です。一方向弁がない構造上、患者が吐き出した呼気(CO2を多く含むガス)を次の吸気で再び吸い込まないよう、十分な連続ガス流で回路外へ洗い流す(フラッシュする)必要があります。

臨床におけるガス流量計算の基本公式は以下の通りです。

【必要新鮮ガス流量の計算式】
新鮮ガス流量 = 分時換気量(MV) × 2〜3倍
※ 分時換気量(MV) = 1回換気量(約6〜10mL/kg) × 呼吸数(回/分)

例えば、体重10kgの乳幼児(1回換気量80mL、呼吸数30回/分)の場合:
・分時換気量 = 80mL × 30回 = 2,400mL/分(2.4L/分)
・必要ガス流量 = 2.4L × 2〜3 = 約4.8〜7.2L/分

臨床現場の実務基準としては、小児であっても「最低でも3〜4L/分以上、通常は5〜6L/分程度」を流す運用が安全域とされています。流量が多すぎるとバッグが過度に緊満して気道内圧が上がり、少なすぎると二酸化炭素の再呼吸が起きてアシドーシスを招くため、流量計の設定値には細心の注意が必要です。

換気方法としては、自発呼吸時は尾部弁を適度に開いてバッグがしぼまない程度の張りを維持し、用手換気を行う際は弁を少し絞りながら、患者の胸郭の上がり具合を目視しつつ優しくリズミカルにバッグを圧迫します。

山崎 陸
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山崎 陸

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