横手志麻(旧姓:千野)のキャリアは、日本の女性アナウンサー史においても屈指の華々しさを誇ります。聖心女子大学を卒業後、2000年にフジテレビへ入社。同期のアナウンサーらとともに新人時代から頭角を現し、自身の名を冠した深夜番組『チノパン』で一躍国民的な人気を獲得しました。
彼女の出自もまた名家として知られています。実家は静岡県沼津市にあり、父親の千野慎一郎氏は地元で市議会議員を務めた有力者でした。恵まれた家庭環境と持ち前の聡明さ、親しみやすいキャラクターが重なり、フジテレビのエースとして数々の看板番組を担当しました。
2005年末にフジテレビを退社してフリーに転身後、2006年4月に結婚した相手が、大手外資系金融機関に勤務するエリートバンカーの横手信一氏です。横手氏は福田康夫元首相の甥にあたり、福田赳夫元首相の孫という政財界のサラブレッドでした。帝国ホテルで開かれた結婚披露宴には、元首相をはじめとする政財界の重鎮や大物芸能人が多数列席し、まさに現代のシンデレラストーリーとして世間の耳目を集めました。
その後、2008年に双子の男児、2009年に女児を出産し、3児の母親として順風満帆なセレブ生活を送っていた矢先、運命を一変させる事故が発生します。