海外の上質な手染め糸や高級ウールは、丸い毛糸玉ではなく「かせ(輪状に束ねられた状態)」で販売されているケースが主流です。しかし、かせ糸をそのまま編もうとすると100%の確率で絡まり、修復不可能な結び目が発生します。編み物を始める前の準備段階として、玉への巻き直しは不可避のプロセスです。
【かせ糸を絡ませずに巻き直す鉄則】
かせを解いて広げると大きな輪になります。これを椅子の背もたれ2脚の間にかけるか、家族に両手で持ってもらい、輪がピンと張った状態を維持しながら少しずつ糸を巻き取っていきます。1人で行う場合は、両膝に輪を引っ掛けてテンションをかける方法も有効です。
また、トラディショナルなボール状(球体)の毛糸玉作り方を好む場合、転がりを防ぐための工夫が欠かせません。球体玉は外側から糸を引く設計になるため、編んでいる途中で跳ねたり転がったりしやすくなります。この問題は、専用の毛糸玉ストッパーを購入しなくても、以下のような身の回りの品で簡単に代用・防止できます。
- 深型マグカップやタッパー(ヤーンボウル代用):毛糸玉を中に入れ、取っ手の隙間やフタに開けた小穴から糸を出すだけで、玉が部屋中を転がるのを完全に防げます。
- シリコン製ヘアゴム・輪ゴム(ストッパー代用):巻き終わった毛糸玉の胴体に緩くゴムを1本巻いておくと、保管中や持ち運び時に外側の糸がほつれて崩れる大惨事を回避できます。