標高約300メートルに広がる岐阜県揖斐川町の揖斐川町 上ヶ流茶畑が「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれるようになった背景には、山頂の尾根沿いから見下ろす独特のすり鉢状地形があります。急斜面に扇状に広がる段々畑の幾何学模様と、背後にそびえ立つ標高1,377メートルの伊吹山麓の山並みが重なり合い、日本離れした圧倒的なスケール感を醸し出しています。
この地域でお茶の栽培が本格化したのは室町時代とも伝えられますが、観光地として急速に認知されたのは地元有志による環境整備がきっかけでした。景観を損なわないよう配慮された「天空の遊歩道」が整備されたことで、一般の観光客でも山肌のビュースポットへ安全に登れるようになり、息を呑むような絶景写真の撮影スポットとして一気に全国区へと躍り出たのです。