なぜZEPPELINは、これほどまでに品質と価格のバランスが突出しているのか。その核心は、ドイツ・ミュンヘン近郊に拠点を置く「POINT tec(ポイントテック)」社の哲学にある。
1987年に創業した同社は、無駄な中間マージンや過剰な広告費を徹底的に削ぎ落とし、品質管理とデザイン設計にリソースを集中投下してきた。バウハウスの合理主義とアール・デコのエレガンスを融合させた意匠は、ドイツ時計産業の誇りそのものだ。
そして日本市場においてこの名作を広めたのが、輸入総代理店を務める「株式会社ウエニ貿易」である。同社は単に製品を右から左へ流すのではなく、日本のドラマ制作現場やファッションスタイリストに対して、作品の世界観に寄り添う時計として地道なプロモーションを展開。物語を邪魔せず、かつキャラクターを引き立てる名脇役としてのポジションを確立させた戦略眼が、近年の着用実績の爆発的な増加を支えている。