シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を結ぶRER B線は、移動の速さという利点がある反面、治安面での厳重な警戒が欠かせません。空港を出発した列車はパリ郊外の治安が不安定とされるセーヌ=サン=ドニ県を通過するため、旅行者を標的にしたプロのスリ集団が頻繁に乗車してきます。
空港周辺や車内で報告されているスリの最新手口には、以下のような巧妙なパターンがあります。
- 親切を装う券売機サポート:RERの自動券売機前で操作に困っている旅行者に近づき、手助けするふりをして高額な別チケットを買わせたり、財布から現金を抜き取ったりする手口。
- 偽の署名活動・アンケート:バインダーを持った若者グループが「恵まれない子どものための署名」を求めて視界を遮り、その隙に共犯者がバッグのファスナーを開けて貴重品を奪う。
- ドア開閉時のスマホ・バッグ強奪:駅に停車してドアが閉まる寸前に、座席に座っている乗客のスマートフォンや網棚の荷物をひったくり、ホームへ逃走する電撃的な手口。
シャルル・ド・ゴール空港のスリ対策として、移動中は貴重品を衣服の内側のセキュリティポーチに保管し、スマートフォンを無防備に手持ちしたままドア付近に立たないことを徹底してください。スーツケースは身体の前に置き、常に片手を添えておく姿勢が防犯の基本となります。