掲示板の長い歴史の中で、多くの読者の涙腺を崩壊させてきたのが2ch泣ける長編スレと呼ばれる実体験ベースの投稿群です。淡々とした日常描写のなかに潜む切なさや、匿名だからこそ吐露できた本音の重みが、読み手の心を強く揺さぶります。
代表格として今も語り継がれるのが、不器用な父親と息子の関係性を描いた「親父の遺品整理してたら手紙が出てきた」に代表される家族愛の記録です。飾り気のない短いセンテンスで綴られる記憶の断片と、最後に明かされる真実に、リアルタイムのスレ住民だけでなく後からまとめログを読んだ読者からも絶大な支持が集まりました。
また、恋愛や友情をテーマにした2ちゃんねる感動実話の中には、病魔と闘う恋人を支え続けた日々の記録や、学生時代の淡い後悔を昇華させた長編告白スレなど、下手なプロの小説を凌駕する筆致の作品が数多く存在します。文字だけのコミュニケーションだからこそ、読み手の想像力が刺激され、深い没入感を生み出しています。