後藤久美子が芸能界に登場した際のインパクトは、日本のエンターテインメント史においても破格でした。1986年、小学6年生にして放った圧倒的な美少女オーラから「元祖国民的美少女」の冠が定着。映画『男はつらいよ』シリーズの及川泉役や、NHK大河ドラマ『太平記』の北畠顕家役など、演技経験の少なさを補って余りある圧倒的なカリスマ性で日本中を虜にしました。
その後、20代前半で単身海外へ渡り第一線を退いたものの、2019年には山田洋次監督の熱望を受け映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』で23年ぶりの映画復帰を果たし、往年のファンを歓喜させました。
さらに2026年には、テレビ朝日系ドラマプレミアム『顔』で30年ぶりの地上波ドラマ復帰を実現。武井咲とのW主演で見せた重厚かつ艶やかな演技は、ブランクを微塵も感じさせない女優としての底力を世に見せつけました。自分の信念に従って仕事を厳選し、出演する際には確固たる足跡を残す姿勢は、表現者としての矜持を感じさせます。