華やかな芸能界でのキャリアは絶好調だった。ファッション誌のモデルを務め、テレビ番組でもその天真爛漫なキャラクターで愛されていた。しかし、彼女の心の中には常に「自分自身の本気で挑戦したいものは何か」という問いが渦巻いていたという。
カメラの前で笑顔を作る日々の中で、彼女の血の中に眠っていた勝負師としての本能が目覚め始めた。幼少期から身近にあった格闘技の世界。兄たちの背中を見つめながら育った彼女にとって、拳を交えるリングこそが自分の真の居場所なのではないかという思いが日増しに強くなっていったのだ。周囲の反対や葛藤を乗り越え、彼女は芸能活動を休止し、プロボクシングの道へ進むという大きな賭けに出た。