ムウ・ラ・フラガを象徴する代名詞であり、ファンが最も胸を熱くする台詞が「俺は不可能を可能にする男だからな!」だ。この言葉は単なる軽口や傲慢な自信の表れではない。死と隣り合わせの戦場で、絶望に呑まれそうな仲間たちを鼓舞し、自らの恐怖を覆い隠すために紡がれた「覚悟の叫び」にほかならない。
アークエンジェルを守るため、圧倒的な破壊力を誇るドミニオンの主砲ローエングリンの前に立ちはだかるクライマックス。彼は自らの機体ストライクガンダムを盾にし、文字通り命を賭して艦を守り抜いた。その直前に交わされたマリュー・ラミアスとの言葉、そしてヘルメット越しの別れは、アニメ史に残る屈指の名シーンである。マリューへの愛と、艦のクルーを守り抜くという軍人としての矜持。あの土壇場で見せた笑みには、自らの運命を受け入れつつも「奇跡を起こしてみせる」という究極の意志が宿っていた。