「ハイターでパックしたのに黒カビの黒ずみが消えない」というケースには、明確な2つの物理的要因が存在します。
第1の要因は、カビの表面を覆う「皮脂・石鹸カス・水垢のバリア」です。黒カビの上に酸性またはアルカリ性の汚れが何層も重なっていると、塩素系漂白剤がカビの本体(菌糸)まで届きません。この場合、ハイターを使う前段階として、中性洗剤や浴室用クエン酸スプレーで表面の汚れを一度洗い落とし、乾かしてからハイターを塗布する必要があります。
第2の要因は、カビの菌糸がゴムパッキンの内部深くまで根を張り、色素が沈着している状態です。表面のカビ菌自体はハイターで死滅していても、染み込んだ黒色色素(メラニン様色素)が分解しきれていないケースがあります。この段階まで進行している場合は、粘度の高い市販のプロ用カビ取りジェルを半日使用するか、経年劣化と割り切ってパッキン(コーキング材)の打ち直しを検討するのが根本解決への近道です。