1937年生まれの江利チエミは、幼少期から進駐軍キャンプで歌い始め、抜群のリズム感と圧倒的な歌唱力を磨きました。1952年、14歳でリリースしたデビュー曲『テネシーワルツ』が空前の大ヒットを記録し、一躍スターダムへと駆け上がります。
その後、美空ひばり、雪村いづみとともに結成された「三人娘」は、映画『ジャンケン娘』などで社会現象を巻き起こし、昭和のエンターテインメントの黄金期を牽引しました。
さらに彼女の多才ぶりを証明したのが、映画・テレビドラマの実写版『サザエさん』シリーズです。長谷川町子原作のキャラクターを完璧に体現した明るくユーモラスな演技は、国民的な人気を獲得。ミュージカル女優としても『マイ・フェア・レディ』の日本初演で主演を務めるなど、日本のポピュラー音楽と舞台芸術の発展に計り知れない貢献を残しました。