普段は厚いベールに包まれている宮中の正月行事だが、その一端はメディアの丁寧な取材によって垣間見ることができる。NHKのドキュメンタリー番組や、日本テレビの長寿番組『皇室日記』などが時折放映する新年の特集映像には、息をのむほど精緻な祝宴の準備風景が記録されている。
画面に映し出されるのは、料理人たちが息を潜めて仕上げる祝肴の数々だ。派手な演出はない。しかし、一切の妥協を許さない包丁捌きと、季節の移ろいを写し取る繊細な盛り付けは、見る者を圧倒する。視聴者がこうした映像を目にするたび、格式高い宮中の味への憧れは一段と高まり、関連する祝い膳への関心が急速に加熱していく。