現在、国内で行われる豊胸手術は多岐にわたる。シリコンバッグ豊胸、自身の脂肪を用いる脂肪注入豊胸、手軽さを謳うヒアルロン酸豊胸。しかし、手法が増えた一方で、合併症や後遺症に苦しむ被害者の実態が医療現場から報告されている。
かつて安易な豊胸素材として広く使われ、のちに厚生労働省や関連学会から厳重な注意喚起が出されたアクアフィリング(ゲル状充填剤)の被害は、今なお尾を引いている。組織内に注入された異物が周囲へ浸潤し、炎症や組織壊死を引き起こす事例は後を絶たない。手軽に見える施術ほど、体内で取り返しのつかない生体反応を引き起こす危険性をはらんでいる。