KUWATA BANDの真骨頂は、桑田佳祐のカリスマ性だけにとどまらない。バンドの骨格を支えた松田弘のタイトでキレのあるドラミングと、各メンバーによる妥協なき演奏力が、楽曲に溢れんばかりの生命力を吹き込んでいた。
スタジオワークにおいては、ライブ感あふれる一発録りの熱量と緻密なアレンジメントが高度に同居していた。ビクターエンタテインメントのスタジオで繰り広げられたセッションは、まさに一流の演者たちがぶつかり合う真剣勝負そのもの。メンバー全員が個性を主張しながらも、引き締まった極上のサウンドへと結実していくプロセスは、当時の音楽史においても非常に刺激的な出来事だった。