マキタスポーツの名を世に知らしめた金字塔といえば、日本の歌謡曲やJ-POPに潜むパターンを分析・言語化したアプローチだ。コード進行、歌詞のワードチョイス、さらには歌い手の「コード感」や「過剰なエモさ」までをパロディ化しつつ、完璧な楽曲として再構築してみせた。
それは単なる物真似や揶揄ではない。対象への底なしの愛と偏執的なまでのリサーチがなければ不可能な芸の境地だ。ストリーミング時代の現代において、誰もが「バズる曲」のロジックを探求する中、彼が何年も前に提示していた批評軸は、いまや音楽アナリストや若いクリエイターにとっても刺激的な視座となっている。