このジャンルの社会的地位を高めた立役者として、代表作の存在を外すことはできない。例えば、箕野希望による大ヒット作『恋と弾丸』は、ヤクザの若頭と女子大生という極限の状況下で育まれる命がけの愛を描き、大人の女性たちを深く魅了した。過激な濡れ場でありながら美麗な画力と切ない感情表現が融合し、単なる官能作を超えた純愛ドラマとして金字塔を打ち立てた。
一方で、ドラマ化もされ大きな話題を呼んだ『年の差婚』のように、穏やかな日常の延長線上にある照れくさい初々しさや、世代間ギャップを越えた愛を描く作品も根強い支持を得ている。激しい情熱を描く作品からほのぼのとした胸キュン作まで、女性たちの「今読みたい気分」に応える選択肢の豊かさが、今のコミックシーンの最大の強みだ。