豊橋の街を語る上で外せないのが、大正時代から市民の足として親しまれてきた路面電車(東田本線)だ。レトロな風情を残しつつも、2026年の今、この路面電車は「未来型モビリティ」の実験場へと変貌を遂げている。
現在導入が進んでいるのは、AIを活用した運行ダイヤの最適化と、スマホアプリと連動したオンデマンド決済システムだ。観光客だけでなく、地元のお年寄りや学生もシームレスに利用できるこのシステムは、MaaS(Mobility as a Service)の先進事例として国内外から視察が相次ぐ。
単なる移動手段ではない。車内に地元の人気カフェのコーヒーを持ち込める特別便や、夜間には走る居酒屋と化す「おでんしゃ」など、コミュニティのハブとしての機能も強化されている。古いものを切り捨てるのではなく、最新技術でアップデートする。その姿勢が、この街の至るところに息づいている。