市販のハヤシライスやハッシュドビーフのルーは、トマトパウダー由来のフレッシュな酸味が強く設計されているものが多くあります。子供が食べやすいマイルドな仕上がりにしたい場合や、ツンとした酸味を抑えたい時には、乳製品と糖分を効果的に使いましょう。
・牛乳または生クリーム(カゼインの力で酸味をマスキング)
牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)や脂肪分には、舌に感じる酸味の刺激を包み込んでマイルドにする性質があります。仕上げに大さじ2〜3杯の牛乳を加えるだけで、口当たりが劇的にクリーミーになります。
・仕上げの有塩バター(コクと艶のブースター)
火を止める直前に冷たいバターを10g程度落とし、余熱で素早く混ぜ合わせる「モンテ」と呼ばれるフレンチの技法です。ソースに上品な艶が生まれ、乳脂肪がトマトの酸味をまろやかに中和してくれます。
・蜂蜜やりんごのすりおろし(自然な甘みで角を取る)
上白糖ではなく蜂蜜やりんごを使うことで、ソースに自然なとろみと奥深い甘みを与えられます。ただし、蜂蜜に含まれる酵素(アミラーゼ)はルーのとろみを分解してしまう性質があるため、必ずルーを入れる前にしっかりと20分以上煮込むか、加熱殺菌されたものを使用してください。