ヘロブラインの世界的ヒット以降、コードのバグやアルゴリズムの気まぐれを怪異に見立てる流れが定着した。ワールド生成時に不吉な「666」を入力すると血のような赤い空が広がり、不気味な足音が響くという噂はその筆頭だ。実際には乱数生成の妙に過ぎないが、プレイヤー側の心理的認知バイアスが恐怖を現実のものとして補完していった。
近年、特に若い世代を中心に広まった「ジャイアント・アレックス(Giant Alex)」も興味深い事例だ。通常の何倍もの巨躯を誇り、血塗られたテクスチャを持つアレックスが、描画限界の霧の彼方からじっとこちらを見つめているとされる。ゲーム内の遠近感と視界制限が生み出す錯視が、SNS時代の動画拡散と結びつき、新たな恐怖のアイコンとして認知された。